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「未食五月粽、寒衣mi入槞」という広東語の諺がある。「寒さ暑さは彼岸まで」と似た意味で、「農暦五月の粽を食べないうち冬物を収めるのがまだ早い」と代々口で伝わってきた生活智恵だ。
農暦五月五日は端午節。粽を食べるのと、雄黄酒を飲み、ドラゴンボート(龍舟)レースを行う。伝説では、その起源は春秋戦国時代、楚の国の屈原(くつげん)という詩人兼政治家が入水自殺した後、彼の身を案じ、淵に潜む竜や魚に襲われないようにドラや太鼓を打ち鳴らして嚇し、以来入水した農暦五月五日にその霊を祭る為の龍舟レース大会が各地で行われるようになったという。また「ちまき」で竜や魚の気を引いて屈原の身を守ろうとして、毎年命日に供養のために食べるようになったという。 急に暑くなるこの時期は、昔から病気にかかりやすく、亡くなる人が多かったそうだ。その為、5月を『毒月』と呼び、厄除け・毒除けをする意味で菖蒲やヨモギ・ガジュマロの葉を門に刺し、薬用酒や肉粽を飲食して健康増進を祈願したと、人々の生きるための切実な思いにより端午節が生まれたと思われる。 今は粽と言えば、一年中市内のどこのレストランでも、食べたい気になれば、ヤンチャ(飲茶)で楽しめるが、小さい時、端午節にしか食べられなかった。肉粽、緑豆アンコ粽、砂糖をつけて食べるjian水粽・・・その頃はみんな自分の家で作り、自分たちで食べるほか、お隣の人にもお裾分けしたのだ。 広東では肇慶の裏蒸粽が有名だ。個人的にはそれの「煎」という調理法が好きだ。一枚一枚平らに切られた粽を両面少し黄色になるまで強火で炒め、できあがったら香りも高く、口答えもいい。肇慶に行ったら是非お試しあれ。 |