「食人も広州にあり」 連載第3回

(しょくにんもこうしゅうにあり)

(2005.12.15掲載)
 

【インタビュー】 イタリアンレストラン「OGGI」
        エクゼクティブシェフ ラファエル・ド・グレゴリオさん

  天河・体育東路を正佳広場から南に下り黄埔大道に出る少し手前の右側に、かわいい緑色の看板に赤い文字で「OGGI」。ここが最近広州グルメの間で口コミで人気の「本場の味を を気軽に楽しめる」イタリアンレストラン。中に入るとレンガ調のあたたかインテリアで、大きなピザ釜の上は吹き抜けになっていてとてもおしゃれ。そこであざやかな手さばきでピザの生地を整え、一枚ずつ本格的な釜に入れ込む職人の雰囲気を漂わせるイタリア人のシェフ。「食人も広州にあり 第3弾」は、OGGIのシェフ ラファエル・ド・グレゴリオ(Raffaele De Gregorio)さんの登場です。

 

 

HPWG: このお店はいつオープンしたのですか?
Raffaele: 今年の10月1日、ちょうど国慶節の日だったね。
HPWG: お店の名前「OGGI」というのはどんな意味なのですか?
Raffaele: イタリア語で「今日(Today)」という意味。ちなみに明日は「Domani」と言うんだよ。
HPWG: Raffaeleさんのプロフィールを教えてください。
Raffaele: イタリア南部のカプリという町で生まれて、今年で47歳。実家は4代続くシェフ一家で小さい頃からレストランの中で育ったんだ。親父はもちろん兄弟もみんな今でもシェフさ。中国には1999年に来たからもう6年以上になるね。最初は北京、その後は深セン、海南島、再び北京とイタリアンの店で働き、今年の8月に広州に来たんだ。
陽気なピザ食(職)人も仕事を語らせると真剣なまなざし
   
HPWG: お客さんは欧米人の方が多いんですか?
Raffaele: ちょうど半分くらいかな。日本人も2割くらいで、残りが中国人かな。日本人はイタリア料理が好きだからね。故郷のカプリにもたくさん来るよ。
HPWG: どんな料理がおすすめですか?
Raffaele: 時期や手に入る食材によっていろいろだね。南イタリアの料理はクリームやソースを多用しないで素材を生かしたさっぱりしたものが多いから、日本人には    とても好まれると思うよ。でもおすすめということになると、やはり手作りしているラビオリやニョッキをぜひ試してほしいね。それからデザートのティラミス、これはおいしいよ。私自身も少し元気がない時にこのティラミスを作っていると何だか不思議と気持ちが奮い立ってくるんだ。
   
いちばん上が作るだけで元気がでるというティラミス
   
HPWG: 食材は輸入されているんですか?
Raffaele: チーズ・パルマハム・トマトソースといったものはイタリアから直接輸入しているよ。輸入の手続きとかも6年前に北京にいた頃と比べると随分スムースになったね。地元の食材?もちろん使ってるさ。とくに広州には新鮮な魚介類がいろいろあるからね。スーパーでも手軽にイタリア料理に向いたいいものが見つけられて便利だよ。
HPWG: ところで広州に来られて4ヶ月、街の印象はいかがですか?
Raffaele: いいところだと思うよ。ただ最近はいいけど夏の暑さと湿気には参ったね。
HPWG: 北京など他の中国の都市でも生活されたわけですが、何か広州の特徴は?
Raffaele: うーん、スタッフを指導するのが大変だね。何て言うのかなあ、人はいいんだけど、仕事に対してのんびりしてるっていうか、物を覚えたり身に着けたりってことに一生懸命じゃないんだよね。結構苦労しているよ。
ピザ食(職)人広州を語る
   
HPWG: 広州にある他のイタリアンレストランには行かれることはありますか?
Raffaele: マンマミーアの1号店はいいよね。あそこはいい店だけど、他は・・・ねえ。
HPWG: イタリアン以外で広州でよく行かれるレストランはどこですか?
Raffaele: 中華だと湖南の料理が好きでよく行くよ。そうそう、実は女房は湖南出身の中国人なんだよ。
HPWG: お休みの日は何をされているんですか?
Raffaele: 今は11月に生まれたばかりの子どもに夢中だよ。生まれて1ヶ月と6日で4.2キログラム。毎日大きくなっているんだよ。それ以外は女房に料理を作ってやるくらいかな。
HPWG: それでは最後に広州に住む日本人にメッセージを。
Raffaele: ぜひ私の作ったピザやパスタを食べに来て、この店で楽しんで行ってください。
HPWG: 今日はどうもありがとうございました。

体育東路1号は黄埔大道に突き当たるすぐ手前
体育東路1号は黄埔大道に突き当たるすぐ手前

イタリア人らしい明るいサービス精神の旺盛さと、緻密な職人のまなざしを持つ魅力的なシェフでした。そして最後にいただいたティラミス・・・しっとりしていてお酒も利いていて、広州で経験したことのない本物の大人のデザートで感激しました。


HPWGの取材参加メンバーのひとりごと


ピザメニューのトップにあったトマトソースとチーズのみのプレーンピザが良かった。
ティラミスが、絶品ですね。メニューにグラタンはあったかな?あれば、次回トライしたいな。(ゴンカゲ)

次回は、家族で2階フロアの雰囲気も試してみようと思います(茶碗蒸し)。

ティラミスだけでなく、パンナコッタも絶品!店内の雰囲気も素敵です。ここぞという時、勝負店として使いましょう。(あさみ)

お店の雰囲気も、料理も、店員さんも、「中国でない・国際的な」感じを受けました。野菜スープがさっぱりして、でもまた濃紺な味もして不思議に美味しかったです。恋人同士のデートや家族団欒のいい店だと思います。(為食猫)

はじめてのHPWGによる英語インタビューは多才、多芸を誇るグループメンバーによって、「ピザ食人:ラファエル・ド・グレゴリオさん」の人間的魅力をあますことなく引き出して大成功でした。次回取材は「タイ料理」か「インド料理」かと虎視眈々と芸の披露を狙うメンバーもいるやに聞いております。今後のHPWGの活躍にご期待下さい。(ぶうぢゃん)

 


【おまけ】OGGIのピザができるまで
器用な手さばきで生地はみるみる薄くなります 丁寧にトッピングして 本格釜で4〜5分間。釜入れの瞬間は写真を撮るのにも動作を止められないほど素早く入れるのがこつ。

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