連載第5回 (2006.8.16掲載)


 

 
<データ>
サンジェルマン(勝日門)
広州市越秀区環市東路 475 号 13-15
電話 020-8760-6465
営業時間  11:00 ~ 14:30/17:00 ~ 23:30 (平日)
11:00 ~ 23:30 (土日)

<お店紹介>
「かっこいいラオバンがいるフレンチレストランがある」、という評判を聞きつけた HPWG 女子編集部員のたっての願いで決まった今回の取材会会場。フランス料理といえば「超高級」というイメージ。にもかかわらず、この店はなんと 66 元からコースが食べられ、とてもリーズナブルなのが特長だ。
店内は、こじんまりとしたアットホームな雰囲気。赤い壁が暖かさを感じさせてくれ、デートにもぴったりな感じ。ちなみに、 66 元のコースは「初恋情人」という名前で、これまたロマンチック!
各テーブルの上には、パリの名所が書かれたプレートが。「将来的には、名所の写真もつけたいと思ってるんですけど、なかなかそこまで手が回らなくて」と、オーナーシェフの黄皓宇さん。ちなみに店名のサンジェルマン(勝日門)は、哲学者や芸術家が集う文化人の街として有名で、黄さんがパリで最も好きな地域であるサンジェルマンから取ったという。
 
 
今回お願いしたのは、シェフのお薦めメニュー。
   


<前菜>


Avocado and pr own cocktail salad 68 元
California style lobster salad 88 元
さっぱりしたサラダ。両方ともエビの味がさわやかです。

 
 


Cheese and salmon rolls 58 元
スモークサーモンにチーズが包まった、大人の味の一品。
特に女性に人気でした。


 


Duo of frie gras(pan-fried and terrine) 78 元
このお店の名物、フォアグラ。
ソテーとテリーヌ、2種類の味が楽しめる。






<メイン>


Pan-fried salmon 70 元
「日本人のお客様はお魚が好きでしょう」と
出してくれたサーモンのロースト。 さっぱりした味。





Confit of goose leg 58 元
ガチョウのモモ肉ロースト。皮がパリパリして香ばしい。
その秘訣は、ガチョウ自身の油で焼いているから。





Beef tenderloin rossine (with frie gras) 128 元
肉大好きの HPWG 編集部長 O 氏をして、ナイフを入れた瞬間に
「おお、これはいいですよ、やわらかい!」といわしめた、ニュージーランド産の牛肉に、
自慢のフォアグラがのっかった豪華な一皿。試食中、最も盛り上がりました。







<デザート>


Moist chocolate cake 35 元
最も人気のデザート。
暖かいケーキで中にどろりとしたチョコレート入り。甘いけどおいしい!




French creme brulee 28 元
タマゴとカラメルの香りが幸せな気分になれるクレームブビュレ。
「パリの味そのままを心がけています」





デザート盛り合わせ 48 元
(Floating islands,Pumpkin cheese cake,Tiramisu)
豪華なデザート盛り合わせ。甘党なら一人で全部食べられちゃう!?







 
<黄さんお薦めワイン>
Grave Baron de Montesquieu2002 368 元
「ボルドーのしっかりしたワイン。肉料理やフォアグラにぴったりです」


 
 
 


 
●オーナーシェフ・黄皓宇さんにインタビュー
いつもかっこいい微笑みを絶やさないすてきなオーナーシェフ・黄さんに隣に座っていただき、ドキドキしながらインタビューは始まり――。




HPWG66 元からコースが食べられるフレンチレストランなんて、ホント、安いですねー。
 そうですね、フランス料理というと、どうしても高級、と身構えてしまいがちですが、本当はそうではないものもたくさんあるんです。僕は 11 歳でフランスに渡ってから、 20 年、パリで生活してきました。そのパリで自分が親しんだフレンチを、広州でも多くの皆さんに食べてもらいたい、と思い、リーズナブルな価格設定にしました。
そういう意味で、フランス人のお客様は全体の 30 %でいいと思っています。中国、そして他の国の皆さんも、とにかくより多くの方々に、フランス料理を楽しんでいただきたいです。
この店でお出ししているのは、とてもトラディショナルなフランス料理です。すべてのメニューが、僕自身が大好きなものです。パリで食べる味そのものを、ここ広州でも再現しているのです。
 
HPWG  黄さんは広州出身ですよね。いつ、フランスに行かれたのですか?
 僕は 1984 年、 11 歳のとき、両親とともにパリに移民しました。もともと祖母がパリにいたので・・・。今でも両親など僕以外の家族はまだパリにいます。
 
HPWG  じゃあ、なんで一人で戻ってきたんですか?
 両親はパリで中華風ケーキ店を営んでいます。その関係で僕も7,8歳の時から厨房に立ち料理を作りはじめました。
その後、パリの公立料理学校、そして BRISTOL HOTEL,CRILLON HOTEL など4つ星レストランで修行をし、自分の店を出したいと思うようになりました。でも、パリは今、景気がよくありません。どうしようか、と思っていた矢先、姉から「じゃあ、広州に帰ってみたら」と勧められたのがきっかけです。パリは、すでに成熟した街。若者にとっては、もうあまり「チャレンジしたい!」という感じの街ではないんですね。その点、広州はこれからの街。是非ここで自分の店を持ち、挑戦してみたいと思ったんです。
それで、1年半前に単身、広州へ帰ってきました。幸い、広州にも多少の親戚はいますが、それでも最初は、自分がまるで「外地人」みたいな感覚でしたね。帰ってきて2ヶ月はよい店舗物件も見つからず、仕方なく一度パリに戻りました。
でもその後、あきらめきれずまた数ヶ月して広州に帰ってきました。そしたら、ちょうど今の店舗を見つけたんです。ラッキーでしたね。
ここはもともとは東南アジア料理だったのですが、それをそのまま引継ぎ、3ヶ月間かけて皿など一つひとつ揃え、さらに働いていたコックにフランス料理を教え、正式にフランス料理店として開店しました。


HPWG  自慢料理は?
 やっぱりフォアグラですね。僕が使っているフォアグラは、中国の山東で作っているものです。でも、品種はフランスのもので、ガチョウの育て方もすべてフランス式です。だから、変な雑味がありません。
あとはそのほかのガチョウ料理ですね。フランスの中でもフォアグラの産地の地域では、ガチョウのいろいろな部位を食べます。うちの店でもガチョウの頭をローストしたもの、さらにガチョウの油で焼いたモモ肉など、いろんなガチョウメニューをお出ししています。 それと、もう一つのお薦めは牛肉ですね。ニュージーランド産の肉を、フランス式に下味をつけずに焼いています。ソースは赤ワインとバルサミコ。やわらかく仕上げています。
あとは、僕自身はデザートも大好きです。両親がケーキ店を営んでいたせいもあり、デザートには特に愛着があります。一番の得意メニューは、モイストチョコレートケーキです。チョコレートのケーキの中に暖かいチョコレートの液体が入っている、フランスの伝統的な一品です。
 
HPWG  黄さんが広州で気に入っているレストランは?
 難しい質問ですね。フランス料理も広東料理も日本料理も、おいしいものなら何でも好きです。(笑)
ただ、広州だとやっぱり広東料理ですかね。中でもいわゆる「大排档」、屋台風の店が好きです。




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