連載第9回 (2008.3掲載)




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mark住所:先烈南路31号中成外経大厦首層
mark電話:020-8762-9689
mark営業:月~金(11:00~15:00/17:00~23:00)
    土~日(11:00~23:00)
mark休日:なし
mark予算:ランチ28元~


 メニューはモダンな雰囲気とは裏腹に寿司、刺身、てんぷら、焼き物といった定番の日本料理が中心ながら、個々の料理にはシェフの工夫が随所に見られている。もちろんすべてが自信の料理だがその中でも特にお勧めと言われる数品を次に紹介したい。



「どろろの寿司盛り合わせ」 238元

オーナー自慢の看板寿司料理。
看板だけにそれぞれの寿司がどれも特徴的!

塩焼き大トロ寿司
ぼたん海老の辛いかソース寿司
北海道ホタテとマツタケ寿司
穴子のわさびチーズ寿司
焼きアヒルのもろみ巻き

 沖縄の塩、韓国産のイカを食材として利用するなど、調達には様々工夫をして仕上げている。 見た目もおしゃれであるが味も確か。 シェフは香港人であるが、オーストラリアや日本での活動の経歴も持ち、その経験を生かした多彩な寿司といった趣か。
 筆者は特に最後に書かれた焼きアヒルのもろみ巻きのダックとねぎの絶妙なコンビネーションが特に印象深かった。

「えびライスペーパーサラダ巻き」 48元

名前からは想像できない外見の料理が登場。
クリームコロッケをライスペーパーで包んだものと形容すればぴったりか? 料理名に“コロッケ”をいれたほうがしっくりくるが...

「どろろのとり茶碗蒸し」 28元(受賞メニュー)

あんかけにより滑らかな舌触りを実現。定食についていることが多い脇役料理を敢えて単品でメニューに載せているところにシェフの自信が見て取れる。勝負は蒸す時間とのこと。

「抹茶チーズケーキ」 20元

自家製チーズケーキは見た目も派手さはないが、甘すぎず上品な仕上がりになっている。一緒に試食した女性陣からは、「こんなにおいしいケーキが広州で食べられるなんて」といった声も聞かれた。もちろんこれ以外にもアイスクリームなど他のデザートもそろえている。


アーロン・チャン氏:香港出身。16歳でカナダ・バンクーバーに移住。米国、香港にて金融、通信の仕事に従事。その後2005年に仕事の関係で広州に。2003年には既に香港にて飲食店を経営していたノウハウを生かし、潜在需要が大きく今後のマーケットの成長が見込める日本料理店を広州にて開くことを決断。2008年2月にどろろを開店するに至る。


――なんでこの店名をつけたのですか?
【オーナー】 マンガが好きでこの名前をつけました。「どろろ」という発音は広東語では、何でも交じり合っているという意味があり、それにもかけています。

―― 一見日本料理店には見えない外見と雰囲気で、内装も非常にこだわりが見られます。
【オーナー】 内装は自分で選びました。個室もありますが、各部屋の内装は皆それぞれ違います。一般的に日本料理というと、掘りごたつや畳をイメージしますがそういった伝統的なものとは違うものを目指しました。また店員のユニフォームも自ら選びアレンジしました。

――何でまた広州で日本料理店を? 
【オーナー】 もともと香港で飲食店を開いていました。2年ほど前から仕事で広州に来ていますが、広州には日本料理店が多くなくまだまだマーケット開拓の余地があると思いました。

――趣味は?
【オーナー】 食べることです(笑)。日本料理では小山がおいしいですね。

――日本語は?
【オーナー】 日本語は学生時代第2外国語として勉強したことがありますが、今はほとんど忘れてしまいました。でも店員は日本語ができますので安心してご来店ください。

――今後に向けて
【オーナー】 ぜひ多くの人に来店して頂きたいです。そしてご意見などがあればどしどしお寄せください。

 日本で言えばベンチャー企業のやり手社長といった風情の陳オーナーは昨年結婚したばかりの新婚さん。日系企業に勤める奥さんの待つ香港との往復で大忙しとのこと。今後の発展が大いに期待されるところ。オーナーとシェフの気遣いの中、時間も忘れて料理を楽しんだHPWGのメンバーは最後に全員抹茶チーズケーキを打包して帰宅の途についたのであった。