title2

連載第12回 (2009.12掲載)

sk12-title

DATA

tenp-img

住所:花都区新華公園前路菊苑新村1棟之1
電話:020-8681-1016
営業時間:11:00~14:30、17:00~22:00
休日:無休

*以下のインタビューは閉店いたしました天河店のものです。

「竹月」は花都の日本人の間では知らない人はいないという有名店。花都で人気の日本料理店が天河にやってきました。 開店から9年目を迎える調理師(資格あり)を、花都・天河両店厨房に一人ずつ配置、変わらぬ味を守っています。 店内には、日本人はもちろんのこと、多くの中国人のお客さんでにぎわっています。

おすすめメニュー

menu01 menu02
「かつおたたき」 50元
おろし生姜、おろしにんにく、たまねぎスライスが
しっかり主役のかつおを支えています。
「さよりみりん干し」 28元
日本からの直送品。程よく温められたみりん干しの中に、
懐かしい日本の温もりを感じる一品です。
menu03 menu04
「ツナサラダ」 35元
マヨネーズソースで和えた
ツナとたまねぎのみじん切りが織り成す絶妙なうまさ。
「あさりねぎオムレツ」 38元
オムレツの中からあさりがたっぷりとろとろ。
これも優しさいっぱいの暖かい家庭の味。
menu05 menu06
「すっぽんから揚げ」 48元
なかなかお目にかかれない一品です。
身はやわらかく癖もなくおいしく頂けます。
「もちチーズフライ」 28元
サクッとした衣とやわらかい餅を
チーズの香りが包み込みます。
menu07 menu08
「おろしハンバーグ」 48元
ハンバーグの上にまるで雪が積もっているように
大根おろしがたっぷり。
「ごぼうエビかき揚げ」 45元
サクッサクッとした感触が心地よく、
ついもう一つと箸がでるおいしさ。
menu09 menu10
「手羽先から揚げ」 28元
定番のからあげ、家庭の味、やわらかくてジューシー!
「カレーライス」 45元
じっくりことこと煮込まれたカレーはちょっぴり辛口。
食欲をそそります。お味噌汁付き。

「竹月」日本料理マスターインタビュー

sk12-img――「竹月」の人物像:
「竹月」日本料理は3人による共同経営。このうちお二人の方(晋慧氏と高橋孝治氏
に突撃インタビューを実施!

――二人のつながりは京都:
高橋氏の出身は京都。そして、晋氏が3年間過ごした日本の留学先が京都だった。ちなみに、晋氏は広州生まれの広州育ち。ただし、二人は京都時代は知り合いではありません。

――二人が知り合ったきっかけ:
「竹月」を始める前、高橋氏は2001年から3年ほど広州の石牌東路で「一心」という日本料理を経営。いまだに当時のお客さんが竹月に来たりするほど、常連客がいたそうだ。晋氏は実は当時の常連客。
当時は某日系企業に勤めており、「京都風」の日本料理を出すという噂の「一心」によく通っていた。ちなみに、「一心」は京都風の薄味を中国人好みの濃い味に改善したりと、中国顧客を囲い込む工夫もいろいろと実施。このときの経験が、今に活かされている。

――中国に来たきっかけ ~実は西陣織の職人だった高橋氏~
京都といえば、和風の本場。高橋氏はその京都でも伝統の西陣織の職人だった。職人の高齢化で日本での生産に限界が生じたため、1990年、高橋氏の勤め ていた会社が広東省東莞に西陣織の工場を立ち上げることに。立ち上げならびに技術指導の責任者として東莞に赴任し、2001年の定年まで約10年間勤務。

――中国語は? ~ペンを胸ポケットに常に携帯~
なんと、ほとんど出来ないとのこと。従業員との会話は、重要な部分は筆談。それでも、だいたい困ることはない。ただし、日本風のあいまいな表現は要注 意!特にご出身の京都では特に曖昧度の高い表現をすることが多いので、中国人に伝わりにくい。一度、この曖昧表現のために、大切な従業員を失うという大失 態を経験。なので、常に白黒をはっきりした表現をするように心がけている。
実は工場時代に、通訳でも訳せないご本人への誹謗中傷などが従業員の間でも交わされていたようで、それをきっかけに「不必要なことは知らない」ため、中 国語の勉強は一切しないことにした、ということ。今できる言葉は、工場時代に一ヶ月間「一日一言」を目標に勉強した広東語の挨拶程度のみ。すごい!

――趣味は?
朝の散歩と、たまのゴルフ。どうりで、年金をもらって○年には見えないほど、若々しい高橋氏。それに、昔は野球少年だったので、今でもタイガースの大ファン。広州猛虎会のメンバーでもある。

――インタビュー後記:
伝統の職人気質がご本人の語りの端々から伝わってきた。織物とレストラン、似ても似つかない二つの業界。ただ、職人として長年培った品質管理などの経験が十分に活かされているんだなぁ、と実感。
季節ごとの創作メニューなど、この店ならではの味を積極的に出す工夫もわすれない。最後はついつい食べすぎで、お腹のベルトを緩めずにはいられなかった。

[広州日本商工会][食人も広州にあり]