連載第40回(2017.1掲載)
紹介
六合茶居【潮汕料理】
場所:天河区潭村路馬場東門の向こう側
電話:020-8813-8818
営業時間:11:00~翌1:00
※以下のインタビューは閉店いたしました臨江大道店のものです。
インタビュー
広州料理、潮汕料理と客家料理は広東料理の三大系列と呼ばれています。その中で、潮汕料理は重要な一部分として有名で人々に称賛されています。この度、私たちは「接待に相応しい広東料理店」を取材テーマとして、珠江のすぐ隣にある潮汕料理店――「六合茶居」にお邪魔して参りました。
店の内装は華やかな中国風です。古典的なシャンデリアが真ん中に目立ち、サイズの大きい中国結びが壁に飾ってあり、思わず「素晴らしい!」と感心しました。個室も広くて心地良く、人数が多い会食でも心配無用です。正式な接待に向いていると思います。廊下を通り抜けると庭です。ここにもいくつかの個室があります。緑に囲まれて珠江の景色も一望に収めることができます。夜になると、高層ビルのライトが江面に映りキラキラ輝いていて美しいです。こんな素敵な夜景を見ながら食事するのは実に快適です。「江流宛转绕芳甸,月照花林皆似霰」という詩が描いた景色はきっとこの様なのものだろうかと思います。
「六合茶居」は2006年にオープンし、既に11年の歴史があります。精巧な料理に取り組んでいるので、客層は主にビジネスの招待です。外国人のお客さんも良くいらっしゃると聞いています。ここの環境が気に入り、中国茶もお好きだとか。中外でも人気なお店ですね。
さて、環境は一流ですが、料理はいかがでしょうか。今回のメニューもお店にお任せしてご用意いただきました。
メニュー
潮汕地方は日本と同じで、海に近いので、魚介類の料理が多く、味付けもあっさりしていてかなり日本人の口に合うようです。オーナーが食材にこだわっているそうで、魚介類等を含め、基本的に潮汕地方から取り寄せます。では、これから二、三品をご紹介させて頂き、潮汕料理の魅力を味わいましょう。
まずは食事に合わせる飲み物です。潮州のスベシャルドリンクを選びました。味は「酸梅湯」みたい甘酸っぱいですが、実は仏手柑で醸造したものです。喉にいいですし、食欲増進、油を払う効果があります。厚揚げ豆腐など油っぽいものの食後にちょうどいいです。
次は主食としての「菜頭粿」。大根が入っているのでたぶん大根もちに似てると思っていましたが、食感は全然違います。タピオカにすりおろした大根、ピーナッツ等を入れて捏ねた塊を湯葉で巻きます。そして蒸した後、また焼きます。意外と手間がかかりますね。ほかの店で食べられない味です。
最後は潮汕料理の代表的な一品をご紹介しようと思います。「炸豆腐拼粿肉」です。「炸豆腐」に使った豆腐は特定の豆腐屋さんから購入したものだそうです。数限定の豆腐ですから、売り切れたら食べられません。「粿肉」はセロリ、クワイとひき肉などが湯葉に包まれた揚げ物です。豊富な食感と香ばしい匂いで潮汕料理の良さを感じさせます。
潮汕のスベシャル料理はまだまだあります。中国風の六合茶居で召し上がってみてはいかがでしょうか。