連載第45回(2018.5掲載)
紹介
漫活堂・健康有機西餐庁(Slow Life Kitchen)
【西洋料理】
場所:天河区凯華国際中心二階205舗(*移転先です)
電話:020-8852-7317
営業時間:11:00~22:00
(*以下のインタビューは移転前のものです。)
この度、「No MSG・No Additives・No Hormones」を特徴とするオーガニックレストラン――漫活堂を取材して参りました。
漫活堂は2015年から香港で営業を開始、店舗展開のため、広州にも出店しました。去年、雑誌の「That’s」に「2017年度ベストカジュアルレストラン」と評価されました。オーガニックの食材を厳選し、お客様へ美味しく健康的な料理を提供するのがお店のコンセプトです。健康な食生活を求める人がどんどん増えていく現在、こういうオーガニックレストランもますます人気になるでしょう。
お店のインテリアは今人気を集めているインダストリアルスタイルで、原木色の家具が配置されて、派手な内装ではないですが、柔らかい音楽と照明のおかげで、とても心地よい雰囲気を醸し出しています。床に敷いているタイルはわざわざ田舎からコレクトして運んできたもので、広東地区では有名だそうです。また、「オーガニック」のテーマに合致する「魚菜共生」というシステムも店内に設置されています。水槽の中に小さい魚が自由に泳ぎ回って、その上に生えている植物もいきいきしていて面白いです。
カジュアルなレストランでもレベルの高いサービスが享受できるように、きちんとトレーニングを受けた五つ星ホテルの元従業員を採用したと聞いています。料理だけではなく、サービスにもこだわりあるお店です。
本日は特別なランチョンマットを用意してくださいました。
メニュー
- 青苹果焦糖核桃沙拉
新鮮な有機野菜と季節のフルーツのマッチング。バランスがよく配置され、甘くコーディングされたクルミがアクセントになり、色々な食感が楽しめる。甘目の味付けときれいな色どり、女性には大好評でしょう!
- 轻煎北海道带子,姜味甘笋泥
インスタ映えする見た目。生姜味の筍ソースは初めての味ですが、抵抗なくやさしい。生姜もくどくなく、食べているうちにハマるソース。
- 轻煎法国鹅肝焦糖苹果
サクサクしたパンとまったりしたフォアグラがよくマッチしていて、真ん中に挟まっているリンゴの酸味がくどさを消しており美味。ビールにぴったり!
- 澳大利亚M6和牛西冷,樱桃番茄,紫土豆
ボリュームで食べ応えがある。コショウも効いておりスパイシー。
- 加拿大鳕鱼配大虾
脂が乗っており美味。生姜味のソースもふんわりとしており、合わせて食べるとさっぱりしており良い。
- 慢煮塔斯马尼亚优质农场羊排
羊肉は柔らかくてジューシー。コショウが効いており美味しい。濃厚なカボチャソースも良い。
- 忌廉汁自制培根蘑菇意大利面配温泉蛋
パスタのゆで加減がよく、モチモチしてGood。大き目のベーコンがゴロゴロ入っていて、半熟たまごでマイルドに今日一番のおすすめ。
- 酸辣汁海鲜扁意大利粉
甘目のトマトソースの魚貝パスタ。パスタのゆで加減はアルデンテで、ソースがしっかりと絡みついており、食欲をそそる。魚介類も多く、パクチーのアクセントが効いて美味しい。
- 低温慢煮三文鱼配手工面
長いパスタではなく、細く短いパスタにサーモンの厚い照り焼きが乗っている。中にはキャベツやきのこが入っていて、少しパスタと違って、ヘルシーなオリジナル料理。ニョッキのように不思議な食感だが、よく混ぜて食べると良い。
- 心太软法芙娜黑巧力熔岩蛋糕配香草雪糕
熱々チョコレートスフレと冷たいバニラアイスのハーモニーが美味。男性にとっては甘すぎるかもしれないが、女性には大好きそうなデザート。
- 英式伯爵千层
紅茶ケーキはミルフィーユ仕立てで甘さも抑えめ。ちょうどいい甘さで美味しい。
- 坚果拿铁咖啡冻配肉桂焦糖饼干
三色のコーヒーゼリーは甘さと苦みのバランスが良くて食べやすい。大人の味。
インタビュー
Q:食材へのこだわりを教えていただけますでしょうか。
A:野菜は農場から直接輸送されてきた有機野菜を使い、鶏肉は「清遠鶏」をセレクトしました。「清遠鶏」は中華でよく使われますが、洋食にはあまりないと思います。うちは広州で初めて清遠鶏で洋食を作る店かもしれません。また、フランス産のフォアグラやオーストラリア産のビーフなど、ほぼ輸入の食材を使っています。
Q:メニューは時々変わりますでしょうか。
A:ええ、よく変えます。ですからIpadを使ってオーダーしていただいております。どんな料理なのか分かりやすいですし、メニューを変えたい時もすぐアップデートできるので便利です。あとメニューを印刷する必要はないので紙の無駄遣いが避けられます。
Q:ランチはご提供されますでしょうか。
A:ええ、お昼の時にビジネス定食を提供しております。
Q:お店は何人ぐらい受容できますか。
A:室内には60人で、外は12人ぐらい受容できます。
Q:客層はどんな感じでしょうか。
A:ほとんどは中国人で、外国人もいます。このあたりのサラリーマンが常連さんで、自分専用のコップが店に置いてあります。
Q:先ほど、お客さんの誕生日祝いで、音楽を変えてケーキを出してあげましたね。お客さんも喜んでいたようで素晴らしかったです。
A:ありがとうございます。誕生日やプロポーズのような特別な日に、ここでいい思い出を残していただけましたら私たちも嬉しいです。お客様のリクエストにできる限り対応しますので、何なりとお申し付けいただければと思います。
Q:貸し切りは可能でしょうか。例えば懇親会や誕生日会をやりたいとか。
A:ええ、できます。何かデコレーションしたい場合もお手伝いますし、プロジェクターなどもあるのでお使いいただけます。
Q:費用はどのぐらい掛かりますでしょうか。
A:特に決まっていないですが、お客様の予算と使用希望時間帯によって調整しております。
Q:「魚菜共生」について詳しくご紹介いただけますでしょうか。
A:はい。「魚菜共生」は魚にエサを投与すれば、魚を飼うと同時に野菜も育てられるシステムです。魚の排泄物が微生物に分解された後、植物の栄養成分になって直接根茎までに輸送されます。植物は栄養を吸収していると同時に、水質も浄化していますので、魚にきれいな生活環境を与えることができます。普通は農薬を使わず、有機農法で3年以上栽培した土地で収穫された農作物が「オーガニック」と呼ばれますが、「魚菜共生」で育てた野菜もオーガニックと言えます。そして時間を費やし、土地を代謝させる必要はないので、環境にやさしく、効率的です。
Q:どうしてこういうオーガニックレストランを経営されているのでしょうか。
A:今の社会では、人々が何もかも焦って早いスピードを求めているのではないかと思っています。成長を早めるため、ホルモン剤が注射されたお肉や農薬がふんだんに使われた野菜を食べるのが普通なことになってしまい、料理する時でさえ化学調味料をたくさん入れています。そういう不自然で不健康な食生活を続けると、体に良くないのです。子供に対してはなおさらです。美味しい料理ならどの店も作れますが、私たちは美味しいだけではなく、健康も重んじる店をやりたいです。この店を通じてスローライフの理念をもっと多くの人に伝えたいです。