連載第59回(2023.9掲載)
皆さん、こんにちは。この度は広州にある知名度の高い韓国料理店――「春夏秋冬」を取材しました!
この店では、韓国焼肉の特徴である炭火で焼いていきます。焼肉メニューは20種類以上あり、サイドメニューも豊富で、サムギョプサルや冷麺、チヂミなど、韓国料理が一通り揃います。
データ
春夏秋冬(伝統韓式炭火焼肉)
住所:天河区興盛路11號興盛匯3階306舗
電話番号:(020)3802-9707
営業時間: 11:00-22:30
アクセス方法:地下鉄5番線「猟徳駅」D口から徒歩600m
大衆点評アプリや公式アカウントでのオンライン予約が可能
公式アカウント:
紹介
店に入ると、手の右側には韓国から輸入したお酒やソフトドリンクが冷蔵庫に整然と並んでいる様子がまず目に映りました。整理整頓が行き届いている印象で、感心しました。
ホールには全部4人がけテーブルで、合計22テーブルがあります。
10人席の個室も二つあります。店内はとても清潔感があります。
炭で焼くスタイルで本格的。たっぷり、沢山の炭を持って来て、見た目も楽しい!!
店員さんが目の前で肉を焼いてくれるのは非常に助かります。しかも、注文した肉の種類に応じて、硬いもの(ステーキ)、柔らかいもの(タン)、硬いもの(カルビや鰻)という順番に焼いて出します。メリハリがあって、そばで見ているだけで楽しめます。
メニュー
マッコリ
韓国ドラマでよく見る韓国焼酎(ソジュ)もありますが、今回は伝統酒であるマッコリを頼みました。これは「濁酒(タッチュ)」ともいわれる韓国の大衆酒です。米の糖分から由来するほのかな甘みと、乳酸菌飲料のような風味にまろやかな口当たりが飲みやすいです。
また、グラスで飲んでも十分美味しいですが、この店はマッコリを飲む器「マッコリカップ」も提供してくれました。つめたく冷やしたマッコリをゆっくり注いで、片手でグイッと飲んで、本場の味を味わいました。
着席したらすぐ出てきたのは小皿のおかずです(サービス)
野菜の漬け物は5種類あり、量が少ないですが、無料で追加可能です。その中でもキムチが美味しくて印象に残りました。サラダのトッピングは普段滅多に見ないごま味噌です。混ぜてから食べるとゴマの香りが口の中に長く広がります。
イカとカキ、そして欠かせないキムチがたっぷり入っています。特製のタレを付けて食べました。爽やかなマッコリには非常に相応しいおかずですね。
噛み応えがあって、お肉を食べている感じでした。GOOD‼︎
ちょうどいいほど焼き加減です。簡単に塩を付けて食べるので十分。牛タンの柔らかさが味わえました。
脂が多いので、野菜にキムチや唐辛子などを一緒に巻いて食べるのが美味しかったです。
新鮮ですが、事前に味付けは一切無かったようです。シソでしょうがと一緒に巻いて食べるのは初めてでした。シソの香りは口の中での存在感が大きすぎ、インパクトのある食感でした。残念ながら日本人の好みではないです。
ポッサムとは、豚の腹部分の肉を使用した韓国料理の一つです。豚肉をしょうがや玉ねぎ、ねぎの青い部分などと一緒に茹でて作られます。
下味をつけてから茹でるので、お肉に味がしっかり染み込んでいます。じっくり煮込んで柔らかヘルシーな豚バラを白菜で巻いてさっぱりいただきました!
徹底的に熱くて出てくるのが良かったです。子供でも食べられるマイルドな辛さでした。
サッパリしていて〆の料理には丁度いいです。キムチを入れて食べるともっと美味しいです。レベルが非常に高いです。
インタビュー
店長の呉さんに少しお話を伺いました。
Q:「春夏秋冬」は10年以上の老舗であると聞いていますが、それは本当でしょうか。
A:ええ、今年は開業15年目です。最初の場所は龍口西路にあり、2〜3回の移転を経て、今の興盛匯に定着しました。そこからあっという間の11年でしたね。
Q:店名の由来についてご紹介ください。
A:実は当店は韓国のチェーン店「春夏秋冬(チュナチュド)」の支店として広州で開業し、今までやってきました。代表者の崔さんは最初、総料理長として広州に赴任してきました。料理の作り方、調味料の配合は全部韓国本店と同様です。
Q:メニューは常に更新されているのでしょうか。
A:はい、今までの15年間、崔代表は毎年最短でも1ヶ月をかけて、韓国に帰り、メニュー更新・開発のために研修をしました。また、お客様の好みに応じて、メニューをアレンジしています。
Q:客層はどんな感じでしょうか。
A:半分以上のお客様は韓国人ですね。その為、うちの店員は会話程度の韓国語ができます。
上質なお肉を気軽に味わえるランチメニューやデリバリーメニューも充実している「春夏秋冬」、一度食べに行ってみませんか。