広東風の焼き菓子
廣州を代表する伝統的な焼き菓子「鶏仔餅」は日本人の口に合うのでしょうか?各店の風味はどんな違いがあるのでしょうか?お土産としてプレゼントするのはいかがでしょうか?また、鶏仔餅の他に、代表的な広東風お菓子はどのようなものがあるでしょうか?
今回、事務局はいくつかのブランドのお菓子を食べ較べ、その感想をまとめて皆様にご紹介します。これを知っておけば、おみやげ選びにも役立つかもしれません。
※鶏仔餅とは:広州発祥の伝統的な「餅」(焼き菓子)で、広東四大名餅の一つでもあります。元々の名称は「小鳳餅」でした。清朝・咸豊年間の1855年ごろ、廣州・西関の富豪・伍さんの家でメイドをしていた小鳳(鳳ちゃん)が、月餅作りで余った生地を焼いてみたことが始まりと言われます。ひよこの絵が商標であった「成珠茶楼」で出されていたことから「鶏仔餅」と呼ばれるようになり、今に伝えられています。
利口福(建设店)
■場所:建设四马路1号101、102房
廣州には三大酒家と呼ばれる広州を代表するレストランがありますが、その中でも一番知名度があるのがこの「広州酒家」です。お菓子などのお土産を販売しているのは「利口福」という専門店です。
鶏仔餅(¥24/250g)
パケージは中国風の赤い箱で、本体に縁起の良い図案が書かれていて、すごく伝統的な感じ。味がしっかりしていて、広東料理の鶏の風味が口の中に残る。少し硬いかもしれないが、甘い中にお肉のしょっぱさがあり、ポリポリとした食感、ゴマの香りがよい。
合桃酥(¥20/160g 8枚入)
パケージは中身が分かりやすく、特徴のない地味なデザイン。日本のクッキーに似ていて、サクサクした軽い食感。もう少ししっとりとした歯ごたえであればさらに良い。クルミの味、ピーナツの味がして、お茶との組み合わせがおすすめ。
陶陶居餅家(北京路店)
■場所:禺山路37号39号
広州の西関地区にある老舗の広東料理店で、専門店の「陶陶居餅家」を開き、伝統的なお菓子を販売しています。
鶏仔餅(¥25/150g 8枚入)
色合いがおしゃれなパケージで、おみやげとして最適。ニンニクの香りがすごい。おかずっぽく、むっちり。しっとりとした歯ごたえ。
蛋黄酥 (¥45/300g 6枚入)
パケージは可愛くておしゃれ。少し粉っぽいが、甘さ控え目で、おいしい。まわりサクサク、蓮の実あんは甘い。塩漬けの玉子は好き嫌いが分かれるので購入時は要注意。
成珠食品
■場所:南華中路209号(海幢寺に近い)
元々の名称は「成珠茶楼」です。鶏仔餅という名前の出処です。手作りで機械で作る鶏仔餅より美味しいのが自慢。
成珠小鳳餅(鶏仔餅) (¥25/400g )
中身が見えるレトロ風のパッケージ。ひよこマークが可愛い。中国の菓子の中では比較的あっさり系。薄くてちょっとクッキーの食感がある。肉の味がしない。ひまわりの種の香りと脂肉の味は口の中で長く残っている。
純心餅店(堑口店)
■場所:南洲前街13号(堑口肉菜市場に近い)
下町にある人気なお菓子屋さんです。店頭でいつでも長い行列が並んでいます。安くて美味しい焼き菓子は広東省内だけでなく、広東省外さらには海外でも売れているのが自慢。
その中で一番人気の一品花生酥を試してみました。
花生酥 (¥9/500g )
激安!!!昔からあるメジャーなパッケージで地元のおみやげらしい。パサパサで食べにくいが、徐々にピーナッツの味が効いてくる感じ。少し塩辛い。落花生を丸ごとそのまま挟んで、香りがして美味しい。クッキーと思って食べると全く違いピーナッツがゴロゴロ。焼きたての時に食べるのがお薦め。