広州人物図鑑

  • 広州の自由な雰囲気が好き

広州生活に欠かせない在住日本人向け情報誌「Whenever広東」で営業を担当している中川真由美さん。皆さんに役立つ情報を集めるべく、広州中を飛び回り、活躍されている中川さんに、中国に興味を持ったきっかけや、お仕事のやりがいについてお伺いしました。

——ご出身はどちらですか?ご自身が海外で生活するようになると、小さな頃から思っていましたか?
中川さん(以下、中川) 奈良県です。まさか自分が海外で生活するようになるとは、小さな頃は考えたこともなかったです。

——中国に興味を持ったきっかけは?
中川 初めて中国に来たのは高校生の時、北京と西安に1週間ほど旅行しました。

当時、中国の古典を題材にした『封神演義』という少年漫画にハマっていました。古代中国の歴史と仙人と妖怪たちの戦いを描いた漫画です。私はもともと漠然と昔の中国を舞台にした物語だったり、風景や自然だったり、そういったものに興味を持っていました。だから、この漫画の世界観に魅力を感じたのです。

その後、外国語を勉強したかったのと、留学をサポートする会社の情報を見て、どうせ外国語を勉強するなら現地で勉強してみよう、ということで、北京に留学しました。中国語を選んだ理由は、英語が苦手意識が強かったので、英語以外をやりたかったからです。(笑)

北京を選んだ理由は、普通語が話されているところで学びたいと思ったからです。3年半留学しました。北京では、いろいろな国から来た留学生と交流する機会や現地の学生と生活する機会もあり、とても楽しかったです。

——いつ広州にいらっしゃいましたか?なぜいらっしゃいましたか?
中川 最初に広州に来たのは、留学時代の旅行です。2004年くらいに、ベトナムから北京に戻る途中、列車の乗り継ぎで立ち寄りました。

当時のことはあんまり覚えていないのですが、広州では米の粉で作ったクレープ「肠粉」に初めて出会いました。どこで見たかは覚えていませんが、こういう食べ物があるということに驚きました。最初は名前から内臓かとあやしみました。でも、たまたま作っている様子を見ることが出来、それで食べて見ようと思い、食べてみたら、そのおいしさにびっくりしたのを覚えています。

——お仕事の内容は?なぜ今のお仕事をはじめられましたか?
中川 広東で生活する日本人向けの情報誌「Whenever広東」の営業をしています。中国で留学後、しばらく日本で働いていましたが、中国で働いてみたいという思いがあり、中国へ来ました。

今の仕事は、パートナーが広州にいるから、面白そうだという気持ちで始めました。

——お仕事で最もやりがいを感じるのはどんな時ですか?
中川 この仕事の魅力、楽しさを最も強く感じるのは、企画が形になって反響があったときですね。

例えば、「博多の食文化」をテーマにした企画の際には、博多出身の飲食店オーナーお二人による対談をさせていただきました。完成するまで、お客様にも大変多くの協力をいただきました。最終的には、それを見た中国の方からも反響があり、同対談の中国語版も作成させていただけることになり、とても嬉しかったです。

——広州の魅力はなんだと思いますか?
中川 冬でも街中に緑や花があるので、元気が出ますし癒されます。

また、冬でも寒くないのでいいですね。運動するのが好きな人にはいい環境だと思います。街中にもスポーツする施設があり、利用しやすいですね。私も時々走ったりしています。

また、私は広州の自由な雰囲気が好きです。堅苦しくない感じがするところだと思います。上海に比べ、街中の標語も少ない気がします。

——今後、どのようなことに挑戦したいですか?それはどうしてですか?
中川 これからは、中国の方により日本に来てもらったり、日本の商品を使われるきっかけを増やしていくことに挑戦してみたいですね。また、中国と異なる文化の国へ旅行に行ってみたいです。

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