
連載第71回 (2026.10掲載)
皆さん、こんにちは。広東の鍋料理ついてご存知ですか。
広州で「鍋料理(中国語:煲)」と聞けば、皆はまず鶏鍋を思い浮かべます。広州の鶏鍋は、炭火と土鍋で調理するものが多く、広東人の秋冬の大好物です。鶏鍋は大きく二種類に分かれます。五指毛桃根(ごしもうとうこん)や土茯苓、クズなどの薬膳食材で煮込んだあっさりした水炊き鶏鍋は、スープがまろやかでほのかな甘みがあり、嶺南の気候に適しています。もう一つは醤油味のドライ風鶏鍋です。土鍋を強火で一気に焼き上げ、テーブルに出した時にジュージューと音を立て、食材の香りが濃厚です。
鶏鍋の専門店ですが、多くは街にひっそりとあり、華やかな内装はありません。広州の心温まる市井の味です。今回は広州白雲国際空港第3ターミナルに近い鶏鍋専門店「添記土鶏店」を取材してきました。
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*煲:「ボァウ」と音読み、鍋料理を指す。
*五指毛桃根:桑科イチジク属植物粗葉榕の乾燥根であり、別称は南芪、五爪竜、広東人参である。中国華南地区で産出する薬膳食材、和訳なし。
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<データ>

住所: 白雲区新和路人和美食街29‐30号舗
電話番号: 139‐2879‐1982(中国語のみ対応可)
営業時間: 11:00‐14:00、17:30‐21:00
アクセス方法:地下鉄3号線「人和」駅B出口から徒歩15分
<紹介>
18 時に仕事を終えて天河区から出発、車で約 1 時間 20 分をかけ、店に着きました。面積は想像以上に広く、まるで倉庫の中で飲食店を運営するイメージでした。半屋外的な造りなので、真夏はちょっと厳しいかもしれませんが、店内は扇風機が完備され、10月下旬の涼しい時期に鍋料理を食べるのは快適でした。
ホールは全て最大8人が座れるラウンドテーブルで、約50テーブルがあります。個室はありません。
注文は紙版のメニューでチェックする方式で店員さんに渡します。この店では、鶏鍋(ドライ鍋にスッポン、ゾウゲバイが追加可能)、ガチョウ鍋(事前予約必要)、そして魚鍋3種類の鍋料理しかありません。食べ方ですが、水炊き鍋とドライ鍋の二つが選べます。
ご飯はいくら食べても無料。弁当箱で持ち帰る場合は4元/箱を徴収します。
そして…ビールも無料で飲み放題!!!
ビール好きの方にはたまらないサービスですね( ´∀` )
今回は6人でドライ鍋と水炊き鍋の鶏鍋を一つずつ注文しました。その他にはトウガン、白菜、あげ湯葉、インスタントラーメンも注文しました。
店は生きた地鶏を仕入れ、注文を受けてからさばいて調理しますので主役の鶏が来るまで約30分かかりました。
料理を待つうちに、タレステーションに行って付けタレを取りました。青唐辛子の醬油漬け、ニンニクショウガの油漬け、赤い唐辛子の塩漬け、お酢、ごま油が用意されています。
水炊き鍋がやって来ました~かなり大きな土鍋ですね。ココナッツとクズをベースとしたスープです。
ココナッツとクズスープの鶏鍋 椰子粉葛浸土鸡
スープが沸騰したら新鮮な鶏を鍋に投入し煮込んでいます。約6~8分後、再沸騰したら美味しく頂けるタイミングです。
街中のチェーン店との違いは、鶏肉の質。新鮮さがわかる弾力と歯ごたえ。お年寄りには多少硬かったがそれでも味はよかった。あっさりとした水炊き風鍋で日本人なら誰もがすんなりと受け入れられるとは思うが、ココナツ味が苦手な人は他の味付け鍋(今回食べられなかった薬膳鍋など)を試してみると良いかも。スープは広州では一般的な味付けだが、やはり日本人には塩っけが足りなく、やや薄いので、最初から塩をもらって飲む前に振りかけした方が良いかも。鶏肉は醬油ベースのタレが良く合うと思うが、鶏自体が新鮮でおいしいので、敢えて最初はタレを使わずそのまま食べてみるのがお薦め。ポン酢を持参すればより日本風に食せると思う。
ドライ鍋も熱々ときました!すでに調理済みなので、卓上でもう少し加熱してパクチー、ネギなどと混ぜ合わせた上で食べてみましょう。
看板地鶏鍋(ドライ鍋風) 招牌土鸡煲
看板メニューなので、ココナッツ鍋とセットで注文して欲しい逸品。醤油が効いた味付けは濃い炒め物として、ビールが進む味。日本でいう照り焼き的な感じ。ご飯と食べたくなること間違いなし。もうすこし薬味(ネギ/ショウガ/ニンニク)が効いていてもよかったかも。
ヨウマイツァイ炒め 炒油麦菜
広東人の食卓で必ずある野菜も注文しました。鍋の合間にガーリックの聞いた野菜炒めを是非食べてみてください。
歓談しながら食べつつ、鶏肉がだいたいなくなったところで店員さんを呼んで、お湯を追加してもらったら鶏のお出汁が出た鍋にトウガン、白菜そしてあげ湯葉を次々と投入しました。
最後は、インスタントラーメンを入れてシメにしました。身体がポカポカあたたまりまして、気持ちよかったです。
今回の取材は、合わせてひとり当たり50元でした。ローカルフードということもあり、衝撃の価格です。白雲空港のランウェイエンドが近くアプローチするヒコーキ眺めながら食事できる鶏鍋専門店、広州にいるうちにお話の種でも構わないので、一度食べに行ってみませんか。






















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